なぜ一律規制とゾーンニングが分けて語られないのか
ここでいう一律規制っていうのは、成人も含めて一切の人に禁止することで、ゾーンニングというのは、未成年の人には禁止するというもの。
一律規制にあたるものといえば、麻薬とか、免許が必要な危険物(爆弾とか)がある。
ゾーンニングにあたるものは、お酒、タバコ等がある。
麻薬とタバコ 爆弾とお酒はイコールではない。
ゾーンニングに当たるもの、たとえばお酒は大人になったら自由に使うことができる。
一律禁止である麻薬は大人になっても一切使うことはできない。
このように両者はまったく異なる。
表現規制をする側はよくここをあいまいにすることがある。
だが、ここは絶対にあいまいにしてはいけない非常にに重要なポイントだ。
個人的なスタンスからいくと、ゾーンニングには大賛成だ。
子供にとって有害(何を持って有害とかいうのは大いに議論する必要があるが)なものを子供に与えたくない。
OK。コレはその通りだ。子供にお酒やタバコをやってほしくない。
だが、大人になればどうか。
それは本人の自由だ。何をやっても問題ない。
では麻薬は大人になればやっていいか?
NO。それは違う。
このように一律規制とゾーンニングの両者はまったく異なる性質を持つ。
表現規制の話が上がるたびに、最近になってようやく「何を規制するのか」はよくでてくる。 (表現規制者に何を規制するのかを明確にさせるのに10年ぐらいかかったが。。。)
だが、「誰に対して規制したいのか」って話があまり聞こえてこない。
規制したい人はあわよくば一律禁止にしたいがそれができない憲法があるから困っているのかもしれないがw
ゾーンニングと一律規制はまったく性質が異なるものなので明確に分けて話をしないとだめだ。
立法する人たちはここら辺をよく明確にしてからやってほしい。
また、明確に線引きができないのであれば、それは十分に吟味されていない危険すぎるものだといわざるおえない。