全能の逆説パラドックスの考察

好きなパラドックスの一つに、全能の逆説パラドックスがある。

全能者は自ら全能であることを制限し、全能でない存在になることができるか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E8%83%BD%E3%81%AE%E9%80%86%E8%AA%AC

問「全能者は誰にも持ち上げられない石を作ることができるか?」
作ることができるならば、誰にも持ち上げられ石を持ちあげられないから、全能者ではないし、
作ることができないならば、そもそも全能者ではない。

wikipediaによると、いろいろな推測がされている。とても面白い。

また、以下の様な問がある。
問「全能者は自ら作った世界の法則に縛られるのかそうでないのか。」
(例:全能者は、内角の総和が180度でない三角形を作ることができるか?)

自分なりにいろいろ考えたが、それなりに納得の行く結論に達した。

rtiなりの全能の逆説パラドックスに対しての答え

問「全能者は誰にも持ちあげられない石を作ることができるか?」
問「全能者は、内角の総和が180度でない三角形を作ることができるか?」

答え「全能者は、それらすべて作成できると思う。」


全能者は内角の総和が180度でない三角形も作れるし、誰にも持ちあげられない石を作ることができる。
ただし、やった瞬間に世界の法則が壊れるので、全能者が創造した世界が崩壊する。



わかりやすいところで、誰にも持ちあげられない石を作ってしまった場合を考える。

誰にも持ちあげられない石とは、とてつもなく重い石だろう。
誰にも持ちあげられないわけだから当然である。


誰にも持ちあげられない石とは、怪力を持っている人だけではなく、パワードスーツを着たような人にも持ち上げられてはいけない。
誰にも持ちあげられないわけだから当然である。


誰にも持ちあげられない石は、クレーン車や、果てはロケットなどでも持ち上げられてはいけない。
誰にも持ちあげられないわけだから当然である。


誰にも持ちあげられない石は、地球の引力でさえも、その石を支えてはいけない。
誰にも持ちあげられないわけだから当然である。


絶対に負けてはいけないのだ。


それは、あらゆるものより重い石だろう。
あらゆるものより、重いということは、当然ブラックホールより重い石になるだろう。
ブラックホールの力に負けるようでは、誰にも持ちあげられない石ではない。


多分それは、宇宙が崩壊するほどの重さではないのだろうか。
その巨大な重さで、すべてのものは壊れてしまうのではないか?


いわば、root で rm -rf / するみたいな感じに似ている。
(dd if=/dev/null of=/dev/sda や format c: でもいい。)


全能者は、誰にも消すことができないファイルを消すことができる。
何でもできる全能者であるから当然である。
ただし、その結果、自分の世界の法則を修正不可能なぐらいに捻じ曲げてしまうため、世界が崩壊するのではないか。


崩壊した世界では、全能者は全能者ではない。
誰にも持ちあげられない石は全能者にも持ちあげられない。
よって、誰にも持ちあげられない石が世界を壊すのを止めるすべはない。
起動ディスクが壊れたOSが立ちあげられないように、自分の能力でも止められないわけだから、その世界は崩壊するのではないか。
(宇宙の法則が乱れる! or 破壊するもの)


こうなると、全能者にできることは、トラップにひかかった人が泣きながらOSを再インストールするように、涙目になって別の世界を作るぐらいかな・・・?